第三回、直近読んだ本5冊の感想。

この記事を読んでいただきたい方
●次に読む本を探している方
●気になる本の感想をサクッと知りたい方

どうもー

今回は読書のお話です。
少し前から始めたシリーズです。他の回は下記リンクからお願いします!!
またこのシリーズの趣旨は第一回に書いております!

直近読んだ本5冊の感想。




贖罪ー湊かなえー

前回の「Nのために」がよかったので、続けてこちらも読んでみました。
全体の構成が似ていた(最初に事件が完結して、それぞれの登場人物の視点から事件を振り返る。)ので、若干の物足りなさというか、マンネリ感を感じてしまいました。
たまたま似た系統の本を選んでしまったのか、すべてがそうなのかわかりませんが、少し残念でした。

眼球綺譚ー綾辻行人ー

短編で不思議でゾッとするような話がさくさく読める小説です。
ハッピーエンドが好きじゃない私のような人におすすめですw

知識ゼロからの浮世絵入門ー稲垣進一ー

以前から、アート全般にざっくりとした興味はあったのですが、太田記念美術館で見た「浮世絵動物展」という企画展で改めて浮世絵って面白いなーと思うようになり、せっかくならもう少しその当時の風俗などを知っておきたいなーと思うようになりました。同時に、Tandemでフランス人の方と美術の話をする機会があり、日本人として世界的にも有名な浮世絵について話せるようになっておきたいと思いました。

20ページぐらいで浮世絵の概略を説明した上で、有名な画家の作品とポイントを2~4ページでテンポよく紹介していくスタイルで非常に読みやすかったです。

【フランス語】Tandem始めてみました。
この記事を読んでいただきたい方●フランス語や英語などを実際に使いながら勉強したい方●お金をかけずにフランス語や英語を勉強したい方 どうも...

浮世絵の解剖図鑑ー牧野健太郎ー

バカの壁ー養老孟司ー

言わずとしれたベストセラーです。

しかし、読んだことがなかったので、このたび手に取ってみました。
ソクラテスの「無知の知」に通ずるものがあるような感じで、世界の捉え方を再考するのに非常に有用な本だと思いました。
いろいろな発見がありますが、約めると、情報は不変だが、それ以外の万物は流転しており、人も常に変化している。入力xに対してそれぞれの人が別々の重みaを有しており、それによって出力yが変わっている(y=ax)。そのため、異なるaを有する人の間には壁が存在する。

個人的にこの本をよむ前から考えていたことと掛け合わせると、このaは経験や豊富な知識によってaの幅を広げられるのではないかと思ったりしています(b<a<cのbとcの幅を広げる)。例えば、今ハマっている浮世絵について、何も知らなければ、浮世絵を見るという入力xに対して、出力yは「迫力があるなー」「綺麗だなー」ですが、当時の風俗や制作過程、画家の人生などをaに持っていれば、yは正の値にしろ、負の値にしろ、絶対値としてはより大きなものを出力できるのではないかと思っています。すなわち、「壁」を認識した上で、換言すると絶対的なものはないかもしれないし、認識(出力)は人によって違うけれども、いろいろなことを幅広く感じ、許容することができるようになることが、「人間として豊かになる」ということなのではないかと思うのです。

「無知の知」を知っており、それを理解できる人であれば、非常に腹落ちする内容だが、そうでない人はあまりしっくりこないのではないかと思われる。(私の今の職場にはそのような人が多くいると思われる。。。)

さいごに

いかがだったでしょうか。

今回は浮世絵のマイブームもあったので、浮世絵関連の本が2冊入っていました。
図書館を漁ってもう少し浮世絵を深掘りしたいなーと思っているところです。

あと、「バカの壁」は職場で認識していない人が多すぎて、驕りというか全知全能と勘違いしているのか、世界が極端に狭いのか、どう形容したらいいのかわからないですが、ぜひ理解してもらいたい概念だと思い、熱く書いてしまいました。といっても、先述の通り、そのような人たちには腹落ちするような概念ではないかもしれませんが。

ほなね。




このブログを書いている奴

どうもー Champignonです。

このブログでは、法律プログラミング英語・フランス語をメインに、私が学んだことをシェアしていきたいと思います。